リモートワークが導入されるようになり、多くの人が自宅でパソコンとにらめっこする日々を過ごしているのではないでしょうか。
小さなお子さんでも、オンラインで授業を受ける機会が増えていますね。
ほんの数年前までは考えられなかったことです。
その一方で、肩こりや首の痛みを感じる人の年齢層はどんどん低くなっています。
特に、Z世代と言われる若い人たちが、「ストレートネック」、別名「スマホ首」と呼ばれる症状を訴えているそうです。
高齢者のスマートフォン利用も、今や当たり前と言われるまでになりました。
この機会に、子どもから大人まで、家族みんなの姿勢をチェックしてみてはいかがでしょうか。
【「ストレートネック」「スマホ首」ってどういう意味? 】
実は、横から見たとき、首はひらがなの「く」の字のように少しカーブしているのが理想的な姿勢なんです。
一方、スマートフォンやパソコンなどの画面を見ながら斜め下を向き続けると、首の骨がまっすぐになってしまいます。この状態を「ストレートネック」と呼びます。
この姿勢は、頭を支える役割を持つ首に大きな負担がかかります。
【ストレートネックは、スマホ以外が原因のことも】
ストレートネックは、スマホ以外にも、下記のような原因で起こる可能性があります。
・パソコンやタブレットのディスプレイを見続ける
・机に向かっている時間が長い
・姿勢が悪くなり、頭や首が前に突き出た状態で座っている
このように、ストレートネックになる原因としては、首を前に突き出して座ったり、斜め下を向くような姿勢が多いことが挙げられます。
ストレートネックになることで首だけでなく全身の姿勢が悪くなり、体に負担がかかってしまいます。
その結果、血液の循環が悪くなり、手足の冷えや頭痛、眼精疲労など、様々な体調不良を引き起こします。
腰痛や肩こり、首や背中のコリなど、全身の痛みやこわばりは、主に血液の循環が悪くなっていることが原因です。
さらに状態が悪化すると、ヘルニアだけでなく、しびれにもつながる可能性があります。
【ストレートネックかどうか、チェックしてみましょう】
自分がストレートネックかどうか、手っ取り早く簡単に判断する方法があります
ぜひご家族と一緒にやってみましょう。
(1)背中とお尻を壁に押し付けて、直立します。
(2)頭、肩甲骨、お尻、かかとの4点で体が壁にくっついているか確認します。
自然な直立姿勢で立ったときに、この4つの部位が壁に接していれば、姿勢は良い状態です。
しかし、後頭部が壁につかなかったり、姿勢を変えないとくっつかないような場合は、ストレートネックの恐れがあります。
ストレートネックは、正しい姿勢を意識することで回避することができます。
姿勢を改善することで、体に余計な負担をかけないように心がけましょう。
【ストレートネックにならないためのコツと、姿勢の改善】
・1日のスマホの使用時間を制限し、長時間の利用を避けましょう
長時間同じ姿勢でいると、体がこわばってしまいます。
スマートフォンに夢中になっていると、あっという間に時間が経ってしまいますので、特に注意しましょう。
タイマーアプリで時間を設定するのもいいかもしれませんね。
・時々体を動かして、長時間同じ姿勢をとらないようにしましょう
デスクワークや読書など、長時間同じ姿勢でいることが多い人は、20~30分に一度、イスから立ち上がりましょう。
肩甲骨の動きを意識しながら、肩をぐるぐると回すと、首の周りがすっきりします。
肩を痛めないように、無理のない範囲で動かしてくださいね。
・デスクワーク中の姿勢に注意
ポイントは2つあります。
(1)両足が地面についているか?
かかとが浮いていたり、足を組んでいたりする場合は、意識して地面につけるようにしましょう。
(2)背中が丸まっていないか?
背中が丸まっていると、首が前に突き出しやすくなります。
背筋を伸ばして座ると、印象も良くなり、若々しく見えますよ。
いかがでしたでしょうか。
姿勢が悪くなるときは、何かに集中しすぎていることが原因です。
スマホを使っているときや本を読んでいるときなど、気が向いたときに立ち上がって体を動かすだけでも変わる可能性があります。
ぜひ試してみてください。